ケニア共和国|プロジェクト


PROJECT
01
ケニア国では、増加する電力需要への対応と、気候変動の影響を受けにくい安定的な電源の確保に向けて、地熱発電の開発が重要な政策課題となっていました。本プロジェクトは、JICAを通じた日本政府の技術協力として、ケニア地熱開発公社(GDC)を対象に実施されたものです。
当社は、地熱資源調査、掘削、貯留層評価、事業計画、環境配慮、地熱資源の多目的利用など、地熱開発に必要な幅広い分野で技術移転を支援しました。これらの取り組みを通じて、GDCの人材育成体制の強化と、メネンガイ地熱地域をはじめとする有望地域での地熱開発推進に貢献しました。





ケニア共和国
JICA(国際協力機構)
PROJECT
02
2000年代初頭以降、西日本技術開発はケニア国の地熱分野において強固で長年にわたる実績を築き上げてきました。当社のサービスはその技術力により高く評価されており、ケニア電力公社(KenGenPLC)、地熱開発公社(GDC)、JICA、世界銀行などと協力関係を構築してきました。
西日本技術開発のエンジニアは、地熱資源評価、掘削監理、発電所および付帯設備の設計、財務・経済分析、研修プログラム、環境影響評価など、多岐にわたる分野で複数のフィージビリティスタディを実施し、現在稼働中のプロジェクトにも貢献しています。
オルカリアVII地熱発電プロジェクトは、ケニア電力公社(KenGen)が主導する取り組みであり、同社のクリーンエネルギー容量の拡大と、ケニア国のゼロエミッション目標の達成に貢献することを目的としています。本プロジェクトは国際金融機関の支援を受けて実施される予定で、計画されている発電容量は80.3MW(総出力)、発電方式は 単純フラッシュ方式(SingleFlash)+復水式蒸気タービン を採用しています。
発電所は、オルカリア東生産ゾーンに既に掘削されている19本の地熱蒸気生産井 から蒸気供給を受ける計画であり、これらの多くは2010年代半ばに KenGen によって掘削されたものです。また、地熱熱水還元井 についても7本が確保されており、必要な還元能力の大部分を満たしています。
2023年3月、西日本技術開発はKenGenから事業化可能性調査(FS)の実施を正式に委託されました。オルカリア東地域内で検討された7つの候補地点を比較検討した結果、最終的に発電所建設地点はヘルズゲート国立公園南端から約220メートルの位置に決定されました。
WEST JECは、地熱資源の利用可能性に関する詳細評価を実施するとともに、蒸気供給設備および発電設備の双方について包括的な概念設計を行いました。これには、地形調査、地質・地盤調査などが含まれています。
また、最も適切な発電方式を選定し、経済性と技術的安定性を確保するため、発電所の運転パラメータのシミュレーションも実施しました。
さらに、本プロジェクトでは詳細な環境社会影響評価(ESIA)も実施され、適切な環境保全措置を策定した結果、ケニア国家環境管理局(NEMA)から、将来的な事業実施に必要となる環境ライセンスを取得することができました。



ケニア共和国
JICA(国際協力機構)
PROJECT
03
「オルカリアV追加ユニット(OlkariaVAU)」という名称は、2019年12月から商業運転を行っている172MWオルカリアV発電所建設時の未使用資金を活用して JICAが追加支援を行う意向に由来しています。本案件は円滑かつ迅速な追加ユニット建設の必要性に鑑み、本邦技術による効率性の高い発電設備を念頭においた追加発電ユニット仕様の妥当性検討・助言、JICA環境社会ガイドラインとの整合性確認を基に、JICAからの委託により実施されました。
当社の評価によれば、本発電所は大幅なCO₂排出削減効果をもたらす見込みであり、KenGenは年間約2,925万米ドルのカーボンクレジット収入を得られる可能性があると推計されています。
本プロジェクトは現在も開発中であり、商業運転開始は2030年代初頭までの実現を目標としています。
当社は、本プロジェクトにおける技術面、財務・経済面、環境面の成果について総合的なレビューを実施しました。レビュー業務には、実施機関の能力および事業実施体制の評価、財務・経済条件の最新化に加え、特に重要な作業として、隣接する国立公園の環境的脆弱性を考慮したスチームフィールド(蒸気供給設備)レイアウトの再検討が含まれていました。
WEST JECの環境チームは、事業主体であるKenGenをはじめ、ケニア野生動物公社(KWS)、水資源庁(WRMA)などの政府機関、さらには地元マサイコミュニティのリーダーとの間で、信頼関係と合意形成を構築することに成功しました。また、NEMA(ケニア国家環境管理局)および世界銀行の環境基準に基づき、生態系や大気質への影響を確認するとともに、JICAの厳格な環境セーフガードおよび緩和措置方針を満たすことを確保しました。






ケニア国における数多くの地熱開発プロジェクトに長年携わってきた当社は、同国の地熱発電の成功に確かな貢献を果たしてきました。その取り組みは今後も揺らぐことはありません。

ケニア共和国
JICA(国際協力機構)
2008.00-