地熱資源の存在を地球科学的手法で調査
地熱資源の利用を検討する際、最初に行われるのが資源調査です。具体的には、地質調査、地化学調査、物理探査といった一連の地球科学的調査を行います。これらの調査結果を総合的に評価して地下構造の概念モデルを作成し、高温の蒸気または熱水の分布域を推定します。このモデルに基づいて地熱エネルギーを抽出するための井戸の掘削計画を立案します。
地熱井の掘削工事監理〜発電所の運用・管理まで
資源調査の結果から推定された地下の地熱資源の存在を確認するために、地熱井(ちねつせい)と言われる掘削長さが1,500m~3,000m程度の井戸が掘削されます。当社では、その地熱井の設計・工事監理、掘削中・掘削後の各種試験等を実施して、地熱井の能力や特性を評価します。また、地熱発電所の建設にあたっては発電所の配管設計、工事監理を実施し、発電所運転開始後は発電所の運用の一環として、地下資源(貯留層)の管理まで行います。
地熱資源を最大活用、地域特性に応じた開発計画を策定
地熱発電から温泉熱利用まで、地域特性に応じた地熱資源のポテンシャルを最大限に引き出す開発計画を提供します。地熱発電所など事業参入のための導入可能性調査、発電・蒸気生産設備及び温泉熱利用設備の計画、設備導入に係る技術支援、工事監理、運開後の設備の健全性調査や各種技術的サポートなどを行い、地域や企業の持続可能で効率的な地熱エネルギー活用に貢献します。
海外20カ国以上で地熱発電事業を展開
当社は、海外においても地熱開発のコンサルティングサービスを行います。地熱部門では、東南アジア、アフリカ、中南米などの20カ国以上の地熱地域において、国や民間企業による地熱開発をサポート。地質、地化学、物理探査、貯留層、掘削、設備のそれぞれに精通した技術者が、地熱資源調査から事業化可能性調査、地熱開発マスタープラン策定、地熱発電資産評価などのほか、技術移転や能力向上といった発展途上国への国際技術協力も行っています。