設備改造等の支援

確実性のある設備改造で、揺るぎない安全を

原子力発電所では、法律によって設備の規制基準への適合が義務付けられています。そのような中で実施される設備改造等に関する許認可、現場工事及び検査に係る業務助勢を行っています。許認可関係の業務では、原子炉施設設置(変更)許可、設計および工事の計画の認可に係る申請書および審査対応資料の作成、関連図書の管理等の助勢を行っています。現場工事関係の業務では、工事の作業管理、工事関係図書の管理および内容確認、工事工程表の作成、使用前事業者検査の要領書作成、検査対応、成績書作成等の助勢を行っています。

<許認可から工事までの流れ主な業務>

定期事業者検査支援

徹底した検査・点検で、安定稼働を支える

原子力発電所の定期事業者検査で実施される設備点検や工事について、九州電力の業務支援を行い、原子力発電所の安定・安全運転に貢献しています。

取替炉心解析評価

安全かつ確実な炉心燃料の再配置のために

核分裂によって発生した熱エネルギーを得るための原子炉容器の中には、燃料集合体と呼ばれるウラン燃料が配置されています。このウラン燃料は発電によって乾電池と同じように消耗していきます。そのため、定期的に原子炉を止めて実施される検査時に、古くなった燃料を取り出し、新しい燃料に取り替える必要があります。
炉心の安全性を確保することを大前提とし、経済性を追求した燃料配置を決めるための取替炉心解析を行っています。
※取替炉心の安全性確認規程(JEAC4211-2018)

安全性向上評価

保安活動実績をもとに届出書作成をサポート

安全性向上評価は、原子力発電所の安全性・信頼性を自主的かつ継続的に向上させることを目的とし、合理的にリスクを低減するための取り組みです。原子炉等規制法に基づき、定期事業者検査終了後、評価を実施し、原子力規制委員会へ届出が必要です。

安全性向上評価の業務支援では、届出書のうち、設置許可等の情報を整理する第1章「安全規制によって法令への適合性が確認された範囲」及び保安活動の実績等を整理する第2章「安全性の向上のため自主的に講じた措置」について、作成時に必要となる保安活動実施状況や国内外の最新知見に係る情報の収集・整理及び届出書の作成支援を行っています。

<安全性向上評価の流れ>

<安全性向上評価届出書の構成>

  • 第1章安全規制によって法令への適合性が確認された範囲
  • 第2章安全性の向上のため自主的に講じた措置
  • 第3章安全性の向上のため自主的に講じた措置の調査及び分析
  • 第4章総合的な評定

設備保全業務支援

設備保全業務の計画、実施、評価まで支援

原子力発電所の設備保全の計画、実施、評価および改善活動を確実に実施するため、各段階において業務支援を行っています。

<設備保全管理の概要>

長期施設管理計画の策定支援

緻密でより安全性の高い運転計画を

原子力発電所では、運転開始30年から10年を超えない期間ごとに長期間安全かつ安定に運転するために必要な点検等の実施計画「長期施設管理計画」を策定します。
長期施設管理計画の策定支援では、発電所設備の経年劣化に関する技術的な評価を実施するために必要な図面等の収集・整理、機器リスト等の基礎資料の作成・更新、設備の保全実績情報の確認・整理、技術的な評価に関する国内外の知見の収集・整理および評価結果を取りまとめた技術評価書の作成に係る業務を行っています。

<長期施設管理計画の概要>

発電所の業務、設備管理システムの運用保守管理

安定稼働は、高度で確かなシステム運用から

原子力発電所では、業務処理の省力化、高度化、信頼性の向上を図るために、発電所業務管理システム、設備保全管理システム等が運用されています。そのシステム運用に必要となる保守管理やシステムのサポートデスクの業務を行っています。

<運用保守管理の体制>

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