西日本技術開発に入社したきっかけは?
大学院で土石流のシミュレーションなど防災に関する研究を行っていました。専門性が生かせる仕事として公務員と建設コンサルタントの双方を検討しましたが、技術的な側面から防災に関わりたいと考え建設コンサルタントを志望。全国転勤がなく地元の九州で働き続けられる一方で、大規模な案件にも関われるという当社の特徴に大きな魅力を感じました。学生時代に私が専門としていた土石流は流体の研究なので、流体であれば他の分野にも応用が利きます。当社には調査部以外にも多様な部門があり、長期的なキャリアの中で、防災以外の面で自分の強みを発揮するチャンスがあるという点にも興味をもちました。

仕事で楽しいこと・辛いこと
新人研修を終えて調査部に配属されてすぐに朝倉市で豪雨災害が発生し、被害状況を調査するために現地に向かいました。災害直後の現場を目にするのは初めてのことで、その時の光景や匂いなどは今でもはっきり覚えています。土砂災害警戒情報が発表された際の被害想定区域を設定したり、崩壊の危険性がある斜面に設置する観測機器の管理基準を設定したりするのが私の仕事です。未来の防災につながる研究的な取り組みを任せてもらっているので存分にやりがいを感じつつ、基準自体を定める今の仕事には正解がありません。責任の重さから迷うこと、悩むこともありますが、上司が私の意見を尊重しながら相談に乗ってくれるので心強いです。

仕事で成長を感じたエピソード
福岡県、大分県を中心に大きな被害をもたらした「平成29年7月九州北部豪雨」の広報資料作成を担当しました。動画やパンフレット、砂防ダムカードといった多様な制作物を、映像制作会社などの協力会社の方と連携しながら作り上げていく仕事は、普段の業務とは勝手が違い苦戦の連続でした。やりとりする人の数が大幅に増え、いくつもの案件が同時進行することも大変でしたが、完成した制作物が好評だったので苦労が報われました。このプロジェクトを任されたのは入社2年目のことです。やり遂げたことでスケジュール管理やマルチタスク対応力といった能力が鍛えられ、今の仕事にも生かされています。
